子供にとっても、子犬にとっても、幼少期の経験はとっても貴重です。
人の子供の場合においては、文部科学省の幼児期運動指針の【社会適応力の発達】の項目にも、・・・幼児期には、徐々に多くの友達と群れて遊ぶことができるようになっていく。その中でルールを守り、自己を抑制し、コミュニケーションを取り合いながら、協調する社会性を養うことができる。》・・・とあります。
子犬の場合には、生まれてから母犬や兄妹犬との触れ合いを通じて情緒がはぐくまれ、生後3か月ごろには、人間の家族に迎えられ人間社会での暮らしが始まります。
そしてこの3か月過ぎから家族(人間)や外部の人との触れ合い、日常生活のいろんな物や音(掃除機・テレビ・車など・・・)に触れたり聞いたりする体験をして順応させ、社会に順応できるように育てていくことが貴重です。
したがって、子犬の社会化には、生後3カ月までの子犬の時期が適しているということができます。 飼い主が、子犬にどのように社会化の経験を与えてかによって、将来、様々な人間社会の環境や出来事にも落ち着いて順応できるようになります。
しかし、生まれ持った資質もあるので、規定通り子犬を経験させるのでなく、個性や状況を見ながら、それぞれの子犬に合った方法で少しずつ楽しいひと時を過ごすような気持ちで、子犬と触れ合いながら、社会化を進めていくことが大事だと思います。
グレイスフルランド
桜井昭生